深夜ぶろぐ便

深夜ぶろぐ便

「海を抱きしめて」中村雅俊

生まれて来なければよかったなんて

心がつぶやく日は

人ごみに背を向け会いに行くのさ

なつかしい海に

幼な児よりもひたむきに

遠い名前を叫んで

汗ばむ心 潮風が洗うにまかせれば

いつのまにか生きることが また好きになるぼくだよ



誰かがぼくよりもまぶしく見えて

心がうつむく時

カモメの笑い声 聞きに行くのさ

いつもの渚に

なんて小さな悲しみに

ひとはつまずくのだろう

船乗りたちがするように 海を抱きしめれば

忘れかけた大らかさを またとり戻すぼくだよ


作詩/山川啓介 作曲/筒美京平 編曲/大村雅朗
1978.11.1


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